うにだいすき

日本有数の糞ブログ

ようやく終わったので、感想。以下ネタバレ込み。

一言で言えば「玉に瑕」である。ゲームプレイそのものは最高であるといえる。自由潜入の名に恥じない自由度の高さ。ちょっとした油断であっさり発見されてしまうスリル。プレイフィールは良好そのもので、本当に楽しい。しかしまあ、本作はアレだ。未完なんである。「蠅の王国」が収録されていたとしても、中途半端さは否めなかったろう。だって、このあとボスはFOXHOUNDに行って、ヴェノムはアウターヘブンを作るんでしょ? その経緯こそ描かれるべきもので、ぶっちゃけると彼らの報復そのものの帰結には大して興味ないんだよな。スカルフェイスと直接戦わなかったから、というのはあるが、復讐そのものは完結し、ファントムに過ぎなかったヴェノムが「もう一人のボス」となる様もよく分かる。でも、知りたいのってそこじゃなくね。スカルフェイスやXOFも今までのシリーズのボスキャラに比べて存在感に欠け、ストーリーそのものの盛り上がりに欠けた印象がある。というか、テーマ的には仕方ないんだけど、湿っぽすぎるんだよね。ヴェノムの疲れたような顔、全体的に語らないキャラ。苦しみの連続。憎しみの連鎖。書いててなんだけど、暗いなあ。救いのない話大いに結構だけど、ゲームそのものにまでその「暗さ」が影を落としてしまったようだと思った。加えて終盤の唐突さ。ボスが何を考えていたのか全くわからなくなってしまった。
メタルギアサーガの空白には興味はあるけど、5の続き自体はそれほどだなあ。勿論、この優れたゲームは楽しみたいのでDLCでも出してくれれば最高だけど、望みはないでしょう。本作が「残念な出来」とは思わないけど、完成版があってもそれはおれの見たかった話とはちょっと違うものだったかもな。でもゲームはクッソおもしろいです。もう120時間近くプレイしてるからね。