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鴉 -KARAS- 第壱話 コレクターズ・エディション (初回限定生産) [DVD]
- 出版社/メーカー: 松竹
- 発売日: 2005/05/28
- メディア: DVD
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近年のタツノコヒーローと言うと「ソウルテイカー」が期待はずれで、おまけに生き残ったのは小麦ちゃんというヒーローの復権どころか斜陽を自ら体現する形になってしまう体たらくでしたが。「ジェネレイターガウル」は悪くはなかったんですが、少々雑なつくりになってしまったのが残念なところ。
で、「鴉」なわけですが。先に言ってしまえば、面白いというよりカッコイイです。1話では物語を犠牲にしてビジュアルだけで魅せてしまう、非常にOVAらしい作りなわけですが、それがスベっていない。豪華で見所の多いビジュアルを作っています。鴉のアクションはシャープ。モーションキャプチャーのモッサリしたリアルを捨て、アニメらしいオーバーなアクションがヒーロー性を際立たせており、動きの多いカメラワークとともにスピード感溢れる画面を構築しており、それが逆に実写的にもなっていて面白い。背景美術も細かく、キャラの芝居も精彩に富んでいます。3Dと2Dの融合も高いレベルで実現されていて、3Dの鴉が2Dの敵を薙ぎ倒すシーンなど全く違和感無し。アバンタイトルの鴉と廻向の対決は、火花がスタッフ紹介のテロップになるシークエンスも相まって、痺れます。とにかくビジュアルについては文句はありません。
では物語はどうか。いかにも最近的な「謎」のみを提示して興味を引くという手法は飽きが来ていることは否めません。正直期待はしていない。というより、半端に物語を作るなら、その分をばっさり捨ててビジュアルに集中して欲しい。この作品に関してはそのほうがいいんじゃないでしょうか。さとうけいいちってそういう人でしょ。多分。
まあ、国内で受けるかどうかは微妙ですが、海外じゃ結構ウケるんじゃないでしょうかね。タツノコの意気込みはかなり伝わってきます。
OVAは話よりビジュアルだと思いますので、この超クオリティを継続してくれるならばそれだけで商品になる作品です。次巻以降もかっこいい画を見せて欲しい。
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ツバメの復活劇で燃え回かと思いきや、おかんとリエナの寝姿披露で超絶萌え萌え回でした。原画日本人ばっかりだったし。むう、スゲエなあこれ。