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・[[アニメ]]
・ドラえもん
「どくさいスイッチ」良く出来てたと思うんですが、ラスト、ジャイアンの「こんどはエラーしないようにがんばれよへたくそ」がないのが残念です。アレは何つーかやっぱ「ああこいつはやっぱりのび太が嫌いなわけでもないんだな」って感じがしてこの話を締めるには欠かせない名台詞なんですよ!なんですYO! まあそれ以外は良かったです。正直泣いた。
んでも改めて見るとアレですな、後半の「誰もいなくなった世界って楽しくね?」ワールドに目を奪われがちですが、水木しげるの「不思議な手帖」というか「デスノート」ですよね。生殺与奪の権利を与えられたら、どうする!?どうする?どうする?どうする?君ならどうする!?*1というのは、サスペンスの王道なのかもしれません。
それでなんか最近藤子作品を語るのがはやってるみたいなんで便乗してみるよ。こないだ「藤子不二雄って話作る人と描く人だよね」みたいな会話が聞こえてびっくりしたんですね。おいおい、ゆでたまごじゃねえんだから。そもそも藤子不二雄が完全な合作を行ったのは初期を別にすれば*2オバQだけだってのは藤子ファンには常識なんですよ。てか、あの二人絵が全然違うでしょ。例えばしずかちゃんとハットリくんのユメコちゃんあたり比べてごらんなさいよ。
何が言いたいかっつうと、二人は語りつくされてる事ですが、作風は似てないんですよ。夢があるとかないとかそんなアホらしい話じゃありませんよ。あのー、A=黒い、F=白いとかいう勝手なイメージってあるじゃないですか。バカじゃないの。異色短編集を持ち出すまでもなくFマンガだって残酷で真っ黒いところはいっぱいあります。*3A先生は黒いだけの人ですか? 違うでしょ。
「まんが道」を読み解いてみるとたぶんもっと分かるんですよ。二人とも黒いんですよ。でも黒さの質みたいなものが違うんですよ。満賀(とあえて言う)はいじめられっ子じゃないですか。つまり魔太郎ですよ。才野はのび太くんなんスよ。ここらへんをかんがみて多少飛躍しつつ二人を比較すると満賀=「理不尽な暴力に抵抗したい(でも理不尽に人を陥れてみたい)」、才野=「世の中って理不尽なもんだよ」なわけですよ。「ブラック商会変奇郎」と「カンビュセスの籤」あたり比べてみるといいと思う。つーか、この二つでピンと来る人はとっくにこんなこと分かってるんでしょうけど。
でも、結局のところお二人ともスゲエいい人だと思います。マジで。