うにだいすき

日本有数の糞ブログ

「ファイトだ!!ピュー太」がどれくらいヤバイのかもう少し書いておかないとヤバイ。
アニメスタイルで上映されたのは
・「南太平洋メチャクチャ大戦争
・「よみがえるノータリン部隊」
こっちは全編。それで、
・「ワターシ天才きみ気ちがい」(もう既にヤバイ)
・「巨象キング・バタリ」
・タイトル失念。美人コンテストの話。
白黒アニメ創世期の作品なんですが、その内容は時代を2、30年ほどぶっ飛ばして、21世紀の今、初めて目にしても全く古さがない。大筋を言うと、主人公の今野ピュー太とおじいちゃんの元天才科学者ツルリ博士が、ライバルの悪の科学者ワルサー7世&助手のブレーキと死闘を演じるという作品なんですが!
普通、この手のギャグアニメって悪役とも本気では戦ってないっていうか、仲良くケンカしなじゃないですか。でも違う。ワルサーは結構本気でピュー太が死ねばいいと思ってるみたいだし、ピュー太はピュー太でワルサーとブレーキを氷付けにして極寒の地に置き去りにしちゃうし。解説の原口政宏さん曰く「ワルサーは全然憎めない悪役なんかじゃない」そうで。何でも水爆の数倍の威力を持つ爆弾ってのを依頼があったからってほいほい作っちゃう。で、いざ東京が実験場に選ばれたとなると自分だけ助かろうとすると。悪漢なんですな。それでスゲーのが「よみがえるノータリン部隊」
第二次大戦中に中国で非道な実験を行っていた○○部隊(ヤバすぎ)が、死体の脳を使ってサイボーグ部隊を作ろうとする(!!)んですが、その開発を行ったのがワルサー。ツルリ博士もその場にいたのですが、人道的なツルリ博士は命令を拒否して独房に入れられちゃう。ところがサイボーグ部隊は出動前に終戦をむかえてしまうんですね。で、その話をピュー太が聞いていた頃、ワルサーの元に命令を行った大佐(声・森山周一郎)が再び現れてサイボーグ部隊の再生を依頼するという、あらすじ。何故また作るのかと言うと、ベトナム戦争(名前は変えてます)が起きてるからアメリカ(名前は変えてます)に売るんだって!
すごいでしょ。
で、ワルサーは臆面もなく金のためにサイボーグ部隊を作るわけですよ。ギャグアニメの悪役じゃないよ。助手のブレーキはわりとマトモなんだけど、全然止める気ないし。結局は義憤にかられたピュー太がたった一人でサイボーグ部隊を全滅させるんですが(ここで大佐も一緒に死ぬ)ピュー太、普通の小学生ですよ。小学生が武装してサイボーグ兵を全滅させるですよ。プロットもピュー太も相当ヤバイ。
あー、なんかこのエピソードだけで、CSでもやらないだろうことが分かって頂けたんじゃないでしょうかね(笑)

ちなみにワルサーの声はイヤミの小林恭治氏で、ピュー太にやられるとご先祖様(の像)にお仕置きを受けるという…。タイムボカンシリーズの原型だったりするですよ。
続きはあした。